村の住人には嗅覚があり、パンの香りに反応する。
—SEGA[シャイニング・ハーツ]公式サイト (via cxx)
(sato2から)
55 : 通常の名無しさんの3倍: 04/07/10 13:36 ID:??? [46/387回発言] 353 名前:ブライト 1/5 投稿日:
「完全なニュータイプなんて、存在しない。完全なモビルスーツが存在しないようにね」
アムロ・レイが僕にそういったのは彼が出撃する少し前のことだった。
そのとき、僕と彼はミーティングルームで最後の打ち合わせをしていた。
戦闘が始まる前にこまかい調整をする必要があったからだ。
いつハイパーバズーカをだすか、とか万が一の時に内部破壊をするためのタイミングとかそういったことだ。
僕らは二人だけで話し合った。
コーヒーを三杯は飲んだ。僕は最近食欲が無くなったかわりに喉が凄くよく乾くのだ。
まるで砂漠に水をやるみたいにコーヒーは僕の胃に消えていった。
話が終わり、僕と彼がコーヒーを飲んでいたときに、彼はきっぱりとそういった。
「結局、彼が求めているものは幻想に過ぎないんだ」と、彼はコーヒーのパックを飲みながら続けた。
「そうかもしれない」と、僕は認めた。
けれど、実際僕はシャアがどれだけ間違っているのかわからなかった。
連邦内部は僕にはどうしようもないほど腐敗していたし、更に彼らはきわめて楽観的に宇宙のことを考えすぎていた。
まるで遊園地かなにかのように。
彼らの頭にあるのはどう出世するかということであり、それ以外は愛人と寝ることしか考えていないように見えた。
そんな彼らから命令を受けるたびに僕はどうしようもない無力感に襲われたものだ。
やれやれ、またか、といった具合にため息をよくついた。
だから、シャアが立ちあがったのを聞いたときそれほど驚かなかった。
むしろ思ったより遅かったな、と思ったほどだ。
結局のところ彼がエゥーゴから姿をけしたのもそういうことだったし、思想的には純粋な彼が反動的にこういった作戦を思いつくのは必然でもあった。
僕は彼の考えを理解した。
同情もした。
だが、賛同はできない。
僕は地球が好きなのだ。
だから、僕は艦長としてここにいるしアムロはパイロットとして僕と話しているのだ。
結局のところ僕らはそうなってしまったのだ。
なにがわるいかなんてことは後からくる結果でしかない。
「いま何考えてる?」と、アムロが言った。
「連邦政府のこと」
「どんな考えがまとまった?」
「連邦は解体して独立国家共同体になったほうがいい。ソビエトみたいにね」
僕は答えた。アムロはひとしきり笑った後、コーヒーを飲み干してゆっくりと立ちあがった。僕も一緒に立ちあがる。
そろそろ戦いが始まる時間だった。
55 : 通常の名無しさんの3倍: 04/07/10 13:36 ID:??? [46/387回発言] 353 名前:ブライト 1/5 投稿日:
「完全なニュータイプなんて、存在しない。完全なモビルスーツが存在しないようにね」
アムロ・レイが僕にそういったのは彼が出撃する少し前のことだった。
そのとき、僕と彼はミーティングルームで最後の打ち合わせをしていた。
戦闘が始まる前にこまかい調整をする必要があったからだ。
いつハイパーバズーカをだすか、とか万が一の時に内部破壊をするためのタイミングとかそういったことだ。
僕らは二人だけで話し合った。
コーヒーを三杯は飲んだ。僕は最近食欲が無くなったかわりに喉が凄くよく乾くのだ。
まるで砂漠に水をやるみたいにコーヒーは僕の胃に消えていった。
話が終わり、僕と彼がコーヒーを飲んでいたときに、彼はきっぱりとそういった。
「結局、彼が求めているものは幻想に過ぎないんだ」と、彼はコーヒーのパックを飲みながら続けた。
「そうかもしれない」と、僕は認めた。
けれど、実際僕はシャアがどれだけ間違っているのかわからなかった。
連邦内部は僕にはどうしようもないほど腐敗していたし、更に彼らはきわめて楽観的に宇宙のことを考えすぎていた。
まるで遊園地かなにかのように。
彼らの頭にあるのはどう出世するかということであり、それ以外は愛人と寝ることしか考えていないように見えた。
そんな彼らから命令を受けるたびに僕はどうしようもない無力感に襲われたものだ。
やれやれ、またか、といった具合にため息をよくついた。
だから、シャアが立ちあがったのを聞いたときそれほど驚かなかった。
むしろ思ったより遅かったな、と思ったほどだ。
結局のところ彼がエゥーゴから姿をけしたのもそういうことだったし、思想的には純粋な彼が反動的にこういった作戦を思いつくのは必然でもあった。
僕は彼の考えを理解した。
同情もした。
だが、賛同はできない。
僕は地球が好きなのだ。
だから、僕は艦長としてここにいるしアムロはパイロットとして僕と話しているのだ。
結局のところ僕らはそうなってしまったのだ。
なにがわるいかなんてことは後からくる結果でしかない。
「いま何考えてる?」と、アムロが言った。
「連邦政府のこと」
「どんな考えがまとまった?」
「連邦は解体して独立国家共同体になったほうがいい。ソビエトみたいにね」
僕は答えた。アムロはひとしきり笑った後、コーヒーを飲み干してゆっくりと立ちあがった。僕も一緒に立ちあがる。
そろそろ戦いが始まる時間だった。
「完全なニュータイプなんて、存在しない。完全なモビルスーツが存在しないようにね」
アムロ・レイが僕にそういったのは彼が出撃する少し前のことだった。
そのとき、僕と彼はミーティングルームで最後の打ち合わせをしていた。
戦闘が始まる前にこまかい調整をする必要があったからだ。
いつハイパーバズーカをだすか、とか万が一の時に内部破壊をするためのタイミングとかそういったことだ。
僕らは二人だけで話し合った。
コーヒーを三杯は飲んだ。僕は最近食欲が無くなったかわりに喉が凄くよく乾くのだ。
まるで砂漠に水をやるみたいにコーヒーは僕の胃に消えていった。
話が終わり、僕と彼がコーヒーを飲んでいたときに、彼はきっぱりとそういった。
「結局、彼が求めているものは幻想に過ぎないんだ」と、彼はコーヒーのパックを飲みながら続けた。
「そうかもしれない」と、僕は認めた。
けれど、実際僕はシャアがどれだけ間違っているのかわからなかった。
連邦内部は僕にはどうしようもないほど腐敗していたし、更に彼らはきわめて楽観的に宇宙のことを考えすぎていた。
まるで遊園地かなにかのように。
彼らの頭にあるのはどう出世するかということであり、それ以外は愛人と寝ることしか考えていないように見えた。
そんな彼らから命令を受けるたびに僕はどうしようもない無力感に襲われたものだ。
やれやれ、またか、といった具合にため息をよくついた。
だから、シャアが立ちあがったのを聞いたときそれほど驚かなかった。
むしろ思ったより遅かったな、と思ったほどだ。
結局のところ彼がエゥーゴから姿をけしたのもそういうことだったし、思想的には純粋な彼が反動的にこういった作戦を思いつくのは必然でもあった。
僕は彼の考えを理解した。
同情もした。
だが、賛同はできない。
僕は地球が好きなのだ。
だから、僕は艦長としてここにいるしアムロはパイロットとして僕と話しているのだ。
結局のところ僕らはそうなってしまったのだ。
なにがわるいかなんてことは後からくる結果でしかない。
「いま何考えてる?」と、アムロが言った。
「連邦政府のこと」
「どんな考えがまとまった?」
「連邦は解体して独立国家共同体になったほうがいい。ソビエトみたいにね」
僕は答えた。アムロはひとしきり笑った後、コーヒーを飲み干してゆっくりと立ちあがった。僕も一緒に立ちあがる。
そろそろ戦いが始まる時間だった。
そのとき、急に夫が言った、「今日は一体どこに指環をしてるんだね?」
彼女は身をすくめた。胸のなかで何かが全く大声で叫んだ――もう終わった! しかしまだ、彼女の本能はさからっていた。今こそ全力を振るいおこす時だ、と彼女は感じた。せめてまだ一つの文章、一つの言葉のために。せめてまだ一つの嘘、最後の嘘を見つけるために。
「私……私、あれを磨きに出しましたの」
そしていわばこの虚偽の力に力を得て、こんどは決然とつけ加えた。「明後日、取ってきます。」明後日。今や彼女は縛られた。今や彼女は自分で期限をつけたのだ。そしていり乱れた不安のすべてに、今や急に或る新しい感情――決定がこんなに迫っていることを知った一種の幸福感――がしみ通った。胸のなかで何かがふくらんでいった。或る新しい力、生への力、そして死への力が。
—S・ツヴァイク「不安」『チェスの話 ツヴァイク短篇集』pp.130-131



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「落書き」/「Nuage」の漫画 [pixiv]](http://24.media.tumblr.com/tumblr_m2iybdmk9W1qaijwvo1_500.jpg)

